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メトロガイドショパンをめぐる旅 —ポーランド—>vol.1


ショパンをめぐる旅 —ポーランド—
聖ロフ教会

マゾフシェ散策 ショパンの足跡をたどって

ポーランドといえば・・・ショパン。来年2010年はショパン生誕200年にあたる年で、ポーランド国内でもイベントが目白押し。今年の間にしっかり準備をして、ショパンの足跡をたどる旅にでませんか?

フリデリック・ショパンが生まれたのは1810年3月1日(または出生証明書による2月22日)ワルシャワから50キロほど西にあるジェラゾヴァ・ヴォラ(Żelazowa Wola)の村。
当時、ジェラゾヴァ・ヴォラはスカルベック伯爵家の領地で、フランス出身のショパンの父親ミコワイは伯爵家の家庭教師でした。母ユスティナはスカルベック伯爵の遠縁にあたり、フリデリックという名は、名親となったスカルベック伯爵の名前にあやかったものです。
1810年4月23日、ジェラゾヴァ・ヴォラの北10kmのところにあるブロフフにある聖ロフ教会(Kościół Świętego Rocha w Brochowie)でフリデリックは洗礼を受けます。ここはショパン一家と深い縁がある教会。ここでは、ショパンの両親が1806年に結婚式を挙げ、1832年11月には、姉のルドヴィカの結婚式がとり行われました。ショパン家の結婚式、誕生・洗礼の記録のコピーを閲覧することもできます。

3つの塔が印象的な聖ロフ教会は、1551年にヤン・ブロホフスキにより建立されました。ワルシャワのバルバカンや聖イェジ教会を造ったことで知られるベネツィアの建築家ジョヴァンニ・バプティスタが設計をしました。1561年に完成したこの教会は、頑丈な防護壁を持った構造に特徴があります。
7、8月の日曜日の午後には、ショパンの音楽を楽しめるコンサートが開かれることでも知られています。さわやかな夏風にたおやかになびく柳の並木と地平線で空とつながる草原。ショパンの心を癒した田園風景が広がるブロフフにもぜひ足をのばしてみてはいかがでしょう?



マゾフシェ地方とショパン
ウトラタ川
ショパンの生家
ジェラゾヴァ・ヴォラを流れるウトラタ川とショパンの生家
マゾフシェ県はポーランドの16ある県のひとつであり、人口は520万人。主要都市は首都ワルシャワ、ラドム、プウォツクなど。風光明媚なこの地方には、心安らぐ田園風景が広がり、ヴィスワ川のほかにブク、ナレフといった河川の渓谷美、首都から至近のカンピノス国立公園、9つの景観公園、自然保護地区にいたっては171ヶ所もあり、都市生活と自然のハーモニーを手軽に楽しめます。
ショパンに大きなインスピレーションを与えたマゾフシェ地方。年間を通じて多くの音楽ファンや観光客がやってくるショパンの生家は、ウトラタ川のせせらぎと春から夏にかけてはまばゆい緑に溢れ、秋には黄金に染まる木立に囲まれています。
ショパンの生家
ショパンの生家
ショパンが使っていたピアノ
 
ショパンが使っていたピアノ
【ジェラゾヴァ・ヴォラへのアクセス】
夏季はワルシャワからジェラゾヴァ・ヴォラまでシャトルバスが運行しています。
オフシーズンには、電車でソハチェフ(Sochaczew)まで行き、そこで路線バスに乗り換えて約半時間。またはワルシャワからPKSのバスを利用。(2008年11月23日現在、往路9:45発 11:01ジェラゾヴァ・ヴォラ着、帰路12:40または16:38発)
現地旅行社の半日ツアーは4時間程度のものが多く、英語ガイド、往復バス、入場券などがセットになっているので便利です。
【ショパンの生家のインフォメーション】
開館時間:5月から9月 9:30〜17:30  10月から4月 10:00〜16:00
5月から9月毎日曜日、11時と15時にピアノコンサートを開催。詳細はhttp://en.chopin.nifc.pl/institute/events/concerts/id/171(英語)をごらんください。
7月と8月毎土曜日11時には音楽大学の学生が出演するコンサートが開催されています。
ショパンの生家で開催されているコンサート風景
ショパンの生家で開催されているコンサート風景

さまざまな音楽イベント
ショパンにまつわる音楽イベントには有名なワルシャワのワジェンキ公園の野外コンサートがあります。今年で40年目を迎えるこのコンサートは、5月から9月の毎日曜日、正午と16時にワジェンキ公園のショパン像を背景に開催されています。詳細はhttp://tifc.chopin.pl/index.php のconsertsをごらんください。

ワルシャワ・フリデリック・ショパン音楽大学のコンサートも見逃せません。ショパンの作品にかぎらず、ポーランドやヨーロッパのいろいろな作品の演奏が楽しめます。10月から5月までの日、月、水曜日です。http://www.chopin.edu.pl/angielskie/(英語)のコンサートカレンダーをごらんください。
ワルシャワから少し離れますが、こちらもぜひおすすめのイベントがあります。それはショパンが生涯忘れることのなかったマゾフシェで開催される「ショパンのふるさと」音楽祭(Festiwal Muzyczny “W krainie Chopina”)。2005年に始まったこの音楽祭はワルシャワに隣接するカンピノス国立公園近郊の20町村が舞台となります。例年6月半ばから9月半ばまで開催されます。カンピノスの森の自然の中で音楽をたっぷり楽しむという企画で、コンサートの入場は無料です。プログラムはピアノだけではなく、パイプオルガン演奏会、室内楽、ジャズ、音楽講習会などさまざま。ショパンがこの地に憩いを求めたわけを、きっと体感できるにちがいありません。
マゾフシェの朝 ワジェンキ公園の野外コンサート
マゾフシェの朝
ワジェンキ公園の野外コンサート

舞台はワルシャワへ
ショパン一家の思い出があふれているこの家に実際にフリデリックが住んでいたのは実は7ヶ月間ほどでした。1810年の秋、ミコワイの仕事の関係で一家はワルシャワに移ります。その日から祖国を出るまでの20年間、北のパリといわれる美しいワルシャワがショパンの生活の場であり、活躍の舞台となったのでした。
ショパン家にはとても温かい愛情と信頼関係があり、ポーランド的な雰囲気がありました。父親がフランス人であったにもかかわらず、子どもたちはポーランドの文化、習慣、伝統の中で育てられました。「ショパン」の苗字以外にフランスを感じさせるものは何もなかったと言われています。4、5歳のころに母親からピアノの手ほどきを受けたフリデリックは並々ならぬ才能を見せはじめます。ついに家庭では手におえなくなり、1816年、父の知人ヴォイチェフ・ジヴヌィについてピアノを学ぶことになりました。ジヴヌィは本来ヴァイオリン奏者であり、ピアニストとして優れた人物というわけではありませんでした。ですから、彼がフリデリックに教えたのは、ごく基本的なことだけでした。そのおかげで、ショパンは教師から紋切り型の強制を受けずに自由にその才能を伸ばすことができたとも言われます。
こうして7歳でポロネーズを作曲し、8歳のときには初演奏会を開くまでになったショパンは、名だたる貴族らのサロンで演奏する機会を得て、あっという間に天才少年としてワルシャワ中に知られるようになりました。作曲が好きだったフリデリックは12歳のときに当時ワルシャワ音楽院の学長であったエルスネルに師事、その4年後、ワルシャワ音楽院に入学します。
来月は、ショパンの歩いた街「ワルシャワ」の音楽散歩道をご紹介します。

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世界遺産を訪ねる旅 —ポーランド—
 

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