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メトロガイドショパンをめぐる旅 —ポーランド—>vol.2


ショパンをめぐる旅 —ポーランド—
ワジェンキ公園のショパン像
ワジェンキ公園のショパン像

今月はワルシャワ中心部の音楽散歩に出かけましょう。

ショパンと言えばショパン博物館。この博物館はショパン協会本部が入っているオストログスキ宮殿(Zamek Ostrogskich)にあります。オストログスキ宮殿は別名グニンスキ城とも呼ばれ、16世紀に建設された建物です。第二次世界大戦中に焼失しましたが、ショパン協会の拠点として1949年から1954年にかけて再建されたのが現在のオストログスキ宮殿です。

ショパン博物館には、ショパンの遺品、写真、手稿、録音などが保管されています。 ここの展示はふたつに分かれており、1階部分には1830年にショパンがポーランドを出るまでの資料がそろう「ポーランドにおけるショパン」、また2階は「国外におけるショパン」と題した常設展が開催されています。2階にはウィーン、パリ、その他の国々におけるショパンの人生を物語るさまざまな資料があります。また、生前ショパンが使用していたプレイエル社製のピアノがあります。これは1850年にフランスからポーランドに贈られたものです。

2010年3月までは大規模修繕工事で入館できませんが、工事終了後は、現在の博物館横のタムカ通り(Tamka)に最新設備を誇る新館がオープンします。

オストログスキ宮殿
オストログスキ宮殿


クラクフ郊外通り
新世界通り
新世界通り
新世界通り
 
新世界通り

ショパン博物館を出ると左に折れて、新世界通り(Nowy Świat)に向かいましょう。すると王宮前広場(Plac Zamkowy)とヴィラヌフ宮殿を結ぶいわゆる「王の道」に出ます。ここはワルシャワのシックな目抜き通り。ここから歴史地区への1kmちょっとの散歩がはじまります。

聖十字架教会 入口
聖十字架教会 外観全景
聖十字架教会 入口
聖十字架教会 外観全景
ショパンをまつるプレート
ショパンをまつるプレート

すぐに十字架を背負ったキリスト像が見えてきます。この教会が聖十字架教会。J.ベロッティの設計で1679~96年に建設されたバロック様式の教会です。大戦中に大破を受け、1945年から1953年にかけて修復されました。なかに入って左手の柱には、ショパンをまつるプレートがあります。1850年にパリから運ばれてきたショパンの心臓が安置されており、献花が絶えることはありません。

さて、聖十字架教会を出ると左手にトラウグト通り(ul.Trauguta)があります。メインストリートをそれますが、この通りに沿って進みましょう。スタニスワフ・マワホフスキ広場(Plac Stanisława Małachowskiego)にあるポーランド・古典様式建築を代表する三位一体プロテスタント教会(Kościół ewangelicki św. Trójcy)が見えてきます。 18世紀後半の建物で、前ローマ法王ヨハネ・パウロ2世、現法王ベネディクト16世も訪れたことのある美しい教会。半球型の屋根に特徴があるこの教会もショパンにゆかりのある場所のひとつです。

ここでショパンは合唱団の一員として歌い、さらに新しく開発された楽器を 使って演奏をしています。その演奏を聴いたロシア皇帝アレクサンドル3世からダイヤのついた指輪を賜ったというエピソードも。(日曜日の礼拝の時間しか中に入ることができないので、内部を見学するには事前の連絡が必要です。)

三位一体プロテスタント教会
三位一体プロテスタント教会

クラクフ郊外通りに戻ると、クラシンスキ宮殿(Pałac Krasińskich)が5番地にあります。今ではワルシャワ美術大学になっているこの17世紀のバロック様式の建物は、チャプスキ宮殿ともよばれています。このクラシンスキ宮殿も、戦後にショパンの友人アントニ・コルベルク(Antoni Kolberg)の絵を元に再建されたものです。左翼の3階には1827年の半ばから1830年11月2日にワルシャワを去るまでショパンが住んでいた住宅があり、ショパン家のサロン(Salonik Chopinów)が一般公開されています。建物の外壁にはそこにショパン一家が住んでいたことを物語るプレートがあります。

この家で、フレデリックは生まれて初めて「古いピアノと古い机」がある自分の部屋をもらい、2つのピアノ協奏曲を初めとするたくさんの作品が生まれました。

クラシンスキ宮殿
クラシンスキ宮殿
【ショパン家のサロン】
月曜日から金曜日、午前10時から午後2時まで。土、日、祝祭日は休館です。
入館料 大人3 zł、子ども・学生2 zł、10名以上の団体 1名1 zł
水曜日入館無料
カジミエシュ宮殿
カジミエシュ宮殿
新世界通り
 

この居間からクラクフ郊外通りをはさんで向かい側にはワルシャワ大学があり、キャンパス内にはカジミエシュ宮殿(Pałac Kazimierzowski)があります。ここはヤン2世カジミエシュ王の夏の別荘として1660年に建設された宮殿で、ショパンの時代には、ここにワルシャワ・ギムナジウムという中等学校がありました。ギムナジウムの手前にある建物(現在は、日本語学科がある)にショパン一家は1817年から1827年まで住んでいました。

クラクフ郊外通りに戻ってさらに北に歩きましょう。34番地にあるヴィジトキ教会(Kościół SS. Wizytek)では、1825年11月、15歳のショパンがパイプオルガンを演奏しました。18世紀の後期バロック様式が美しい教会として知られています。

マゾフシェの朝 ヴィジトキ教会 内部
ヴィジトキ教会
ヴィジトキ教会 内部

道なりに歩くと世界のホテルベスト50に選ばれたブリストルがあります。その横にはすっきりとした外観を持つナミェストニコフスキ宮殿(Pałac Namiestnikowski)が並びます。ここは、1818年2月24日、8歳のショパンがここで初演奏会を開いた場所。現在は大統領官邸となっています。

ナミェストニコフスキ宮殿 戦前の宮殿
ナミェストニコフスキ宮殿
戦前の宮殿
大統領の執務室
大統領の執務室

今日ご紹介した場所は、少し時間があればさっと見てまわることができるので、ツアーなどで自由時間があまりない方にもおすすめのコースです。

来月は、ちょっと遠くまで足をのばして、ショパンをめぐる小さな旅に出かけてみましょう。


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世界遺産を訪ねる旅 —ポーランド—
 

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