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メトロガイド>サヘル・ローズのコトダマ日詩 vol.36


サヘル・ローズのコトダマ日詩

日本では、新社会人や新学期など、始まりの月。
イランでの新学期は9月になります。


31歳にもなりますと、どんどん薄れていく入学や卒業。
ですが、いつの間にか周りには新卒のアシスタントディレクターや新社会人のスタッフが
多くなります。そしていつの間にかそれぞれに成長していて、
彼等もまた新社会人の後輩を支える先輩へ。


どんどん周りが増えれば増えるほど、
見えてくる視界が広がっていく。
視界が広がる大きな要因は人と繋がり、
様々な方と化学反応を起こすことなんだと思います。


そうゆう楽しみ方を出来るようになれたのも、
出会ってきた方々が本当にいい方で溢れていたからなんだと思います。
社会に出るということは、
責任感という見えないコートと一つ羽織る事になる。
このコートがときには重みにも感じて脱ぎ捨ててしまいたくなるはず。
だけど、コートをレザーのコートだと思って欲しい。
革物は使えば使うほど価値が上がる。良さが増すでしょう?
体にも馴染んできますし、他の人には着こなせないものになる。


だからこそ、投げ出さずに、握って、羽織り続ける事で
ちゃんと後から結果というご褒美が必ずあると私は信じるようにしています。


まっ、結果というものの正解はないのだろうとは思います。
思い描いてる事と現実が必ず噛み合う事は、なかなか難しい。



けど、それをどう楽しむか?
どんな状況下でも楽しめたら素敵ではないですか?


実は、昨日 担当させて頂いている番組『イチオシにっぽん』という番組で
伊豆大島へ行ってきました。伊豆大島は東京から2時間でつける大自然に溢れた島。大島も東京ですので、車ナンバーが品川。
雰囲気は沖縄のような本当に素敵な島。三原山に海。天然温泉に椿やクサヤ。岩海苔に塩。アワビに伊勢海老。そして明日葉。
もう。本当に素敵な島。人々も穏やかで三度目なんですが私はこの島が大好き。
今回のロケは三原山を登山しながら、日本で唯一の砂漠をみるものでした。
そうなんです!!じつは日本には砂漠があるのです!!
わたしは中東イラン出身ですが、砂漠はまだ見たことがありませんでした。
ですので、とてもワクワクしていました。
さ、ロケ当日。天気がまさかの大荒れ。
強風に大雨。霧があたりを覆い隠してしまい、
まわりが真っ白でなにも見えない中で、ロケは開始。


どんどん雨はつよくなり、強風が体を突き飛ばす。
雨が横殴りで顔を直撃していく、
鼻水やら涙が雨で顔から剥がされていく。
本当にシャワーを浴びながら標高700メートルへ。


そんな過酷な状況であなたはどうしますか?


普通なら疲れた、もうだめだ、無口になってしまうかもしれない。


けれども、周りのスタッフはもっとたいへん。
機材や重たいリュックを背負いながら笑顔で 大丈夫ですか!?と
私が転ばないように支えてくれたり、
手を握って冷えた体を温めてくれたり、
どんなに過酷で大変な状況でいても周りをみて
自分より誰かを守ったり支えたりする人たちは美しい、人として綺麗。
だからこそ、私もあの状況を楽しむことの気持ちを転換した。
笑って笑顔でいることで案心もさせられるし、自分がハッピーだと
周りにも空気を伝染させて、笑顔を感染させる事で、私たちの現場は信じられないほど和気藹々と幸せな時間を過ごせていた。
大事なのは、実録とかではなく、まずは思い遣り。
周りとの信頼感と気遣い精神と観察と洞察力だと思います。


目は、2つだけど、周りを見渡せる眼力も必要。
そして互いを信じる、そこから基盤を作り上げていくことで
揺るぎない環境へと変化すれば、
やりたい事への道が作りやすいと思います。


なんだか三原山の経験が大事な気づきになれて、
わたしには最高の思い出になりました。
こうゆう経験、たくさんして私のコートもいい味を出せるように。
綺麗に色あせていける人生をこれからも試行錯誤していこうと思います。


新社会人のあなたへ。



サヘル・ローズ ─Profile─
1985年、ペルシャ(イラン)生まれ。8歳の時に養母と共に来日。
育ててくれた母に恩返しをする為、将来オスカー像をとれる役者になるのが夢。
現在、「探検バクモン」(NHK総合) 進行役、「ノンストップ!」(フジテレビ)いいものプレミアムのコーナーなどに出演中。

最新情報はコチラ → http://excelling.co.jp/
サヘル Twitter → https://twitter.com/21Sahel

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