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メトロガイド>サヘル・ローズのコトダマ日詩 vol.39


サヘル・ローズのコトダマ日詩

先月、4度目のNYへ行かせていただきました。


正直、
憧れのアメリカであり、
怖いアメリカでもある。


国民がではなく どうしても私達 イスラム教徒は
どこに行くにも足元が自由ではありません。
多発する無差別テロによって肩身が狭い思いをしている同胞は多い。


そして良く聞かれるのは、
『アメリカが嫌いでしょう?』と。


いいえ。イランの国民はほとんどアメリカが好き。
日本に次いで憧れを、アメリカドリームを求めています。


とくに若い世代はアメリカ文化やカルチャーが好き。
多くの学生達は英語を習い、そして渡米を夢みます。


ですが、その気持ちとは裏腹に国のトップが発する言葉によって
互いにうまれる誤解や誤った偏見の壁が生じてきます。


壁が出来ていくことで、
本来の姿を見ることができない。


人は自分の目でみないと、
どんどんフェイクニュースを信じてしまい。
誤った印象だけがひとり歩きしてしまうのです。


それが今の世の中で繰り広げられているように感じています。


それを完全に無くす事は難しい。
だって70億万人以上いる人類が分かち合うなんて
本当に無理な話ではあります。


けど、ひとりひとりが感じたこと
変化を綴っていく事で地道ではありますが、
ちゃんとした平和の種まきにはなります。


今回、NYへ行くにあたり
胃がキリキリしていました。


何がかといいますと、
入国審査の時に過去3回とも
別室に行かされて1時間、
ずっと質問攻め。


他の欧米の方々や日本の方々はスムーズに通るのに
パスポートやヘジャブをしている方々には本当に厳しい事が多いのです。


ですが、今回はパスポートを受け取った男性の方が、


『私はイランが好きでね、20年前に行ったよ。
本当に素晴らしい国だ。アメリカへようこうそ。
どうか楽しんでもらえるように願うよ、いってらっしゃい。』


と笑顔でパスポートを返してくださった。
はじめて、笑顔で空港をでられた。


そして街でも出会う方々が親切で笑顔だった。
もちろん、そうでない事もあるかもしれない。


けど、政権が変わってから
なんだろう、以前よりも国民が国のイメージを考えているようだった。
ちゃんとアメリカを好きでいてもらえたら、という気持ちを感じました。


政権がどうこうじゃない。
それはアメリカに限らずです。
国を最終的に変えるのは国民の考え方だと思います。


これから世界はどう動いていくのか、
誰にも分からない、予測不可能です。


けど、縮小して動かないと
時間だけが流れてしまうから、
どんどん飛び出すことの必要性を今、
いまの世も中だからこそ強く感じました。


どの国の人も精一杯、生きてる。
みんな、一生懸命生きていたよ。




サヘル・ローズ ─Profile─
1985年、ペルシャ(イラン)生まれ。8歳の時に養母と共に来日。
育ててくれた母に恩返しをする為、将来オスカー像をとれる役者になるのが夢。
現在、「探検バクモン」(NHK総合) 進行役、「ノンストップ!」(フジテレビ)いいものプレミアムのコーナーなどに出演中。

最新情報はコチラ → http://excelling.co.jp/
サヘル Twitter → https://twitter.com/21Sahel

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