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メトロガイド>サヘル・ローズのコトダマ日詩 vol.21


サヘル・ローズのコトダマ日詩



そうなんです。
いいのを引きました。
おみくじです。


吉も立派ではないか。


正直、昔は大吉 がよかった。
けれども、
いまは人生のほろ苦さの中にある旨味を発見。
ティラミスのような味わいを堪能できる
吉 を愛せるようになったのかな。


はい、大人になりました。


しかし初詣はやはりすごい。


皆さんはどんな願いを込めてお賽銭を入れましたか?


以前にも書きましたが、
イスラム諸国はまだ新年をむかえてはいません。


私は22年間、1年の中で2度新年をむかえられる。
2回目の新年は3月21日。
イランの新年。


っと、その前に2016年1月1日。
元旦はお家で映画カサブランカをみながら
お蕎麦を作り(湯がいただけですが、)美味しく年越し。















翌日は日本のおばあちゃん宅で お餅やきんぴら等をいただいたり
22年前から知っている場所に凛と一本の桜の木があり、
今も元気に同じ場所に その木はいました。


そうそう、
お正月明けの楽しみのひとつ 福袋がありますよね。
皆さんは何か買われましたか?
私は一度も買った事がないのでいつかは、ぜひ。


ちなみにイランに福袋はないです。
でも、おみくじのような 運勢を調べることはあります。
ハーフェズという世界でも有名なイランの詩人の詩集本。


各家庭に必ず一冊はあります。


各ベージに 【良い・ 普通・ 悪い】のどれかが書かれています。
まずは、目をつぶり 心の中で質問を一つ決めます。
そして手に持っているハーフェズのページをめくり
そこに書かれた詩を読み解きながら、
運勢や自分なりの答え合わせをします。
皆さんもよかったらハーフェズの詩を読んでみて欲しいです。


本当に美しくて言葉が生きています。

しかし今、改めて考えるとイランでは
私達は小さい時から詩集や短歌にふれて育っています。
その影響なのでしょうか?
ポエムのような詩を男女問わずに、
お互いに書いたり送ったりする習慣があります。
実際に私も気づくと文書がポエムのようになってしまいます。
体に染みついているのかもしれませんね。


地球
地球 あなたのいるところへ行こう それだけでいい私たちはみな この土から生まれた それだけのことただ
あなたに会いたくてたまらない そんな願いを抱いてこの世界で瞼を開いたそのときから息を引き取るその瞬間まですべてが始まるその瞬間から、
いちばん初めの心臓の鼓動からどこかに落ち着くことを予期して、
土に還ってゆくことを予期して地球 あなたのいるところへ行こう。


という詩です。
言葉を紡いで コトバを生かす
人だから出来る最大限の表現方法。
わたしはこれから先も言葉とともに生きていきたい。


そしてみなさんへも伝えていきたい。
日本でも昔は短歌を書くことを
今よりしていたのではないですか?
百人集やカルタ遊びなど、言葉を紡ぎながら
言葉でアヤトリをする素晴らしい文化は日本にもあります。


言葉は感情を包む器。
盛りつけ方ひとつで美味しくもなり
もしくは美味しさが半減することもあります。


どうかもう一回、
日本語と向き合ってみてはいかがですか?
短歌を書いてみたり
メールではなく手紙を書いてみたりしてみては?


コトバと向き合う2016年。
2月になりましたが、
改めて
今年もよろしくお願い致します。



サヘル・ローズ ─Profile─
1985年、ペルシャ(イラン)生まれ。8歳の時に養母と共に来日。
育ててくれた母に恩返しをする為、将来オスカー像をとれる役者になるのが夢。
現在、「探検バクモン」(NHK総合) 進行役、「ノンストップ!」(フジテレビ)いいものプレミアムのコーナーなどに出演中。

最新情報はコチラ → http://excelling.co.jp/
サヘル Twitter → https://twitter.com/21Sahel

世界遺産を訪ねる旅 —ポーランド—


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