グローバル視点で考える個人資産の守り方

 欧州を中心に世界的に広がりを見せる財政破綻危機と、その影響を受けて急激に進む円高、そしてその結果加速する産業の空洞化。我が国を取り巻く経済環境は激変を続けています。さらには、先進国最高水準となる超高齢化社会の到来や東日本大震災に象徴される自然災害の発生など、一連の環境をジャパン・リスクと捉える指摘もあります。こうした不安定な時代、私たちは自分と家族の資産をどのように守るべきなのでしょうか。日本はもうダメだからと安易に海外に投資するわけにもいきません。大切な事は、日本に軸足を置きながら、グローバルな視点をもって資産保全を考えていくことです。そのためには、世界の潮流を把握し、自主的な資産運用戦略を持つ必要が求められます。本セミナーでは資産保全をどのように図れば良いのか。ニューヨーク・ウォール街で20年近い金融のキャリアを持ち、ヘッジファンドなどオルタナティブ資産の運用に精通した国際金融のスペシャリストが、欧米の最新の金融情勢を交えながら個人資産の守り方について解説します。

開催概要

主 催 日刊工業新聞社 メトロガイド
開催日時 第1回:2012年2月 2日(木) 18:30~20:30
第2回:2012年2月17日(金) 18:30~20:30
※いずれも同一内容です。
開催会場 日刊工業新聞社
(東京都中央区日本橋小網町14-1 住生日本橋小網町ビル)
会場案内図
募集人数 50人
参加費用 7,350円(消費税込み)
※参加費は当日、会場で承ります。

カリキュラム

<本セミナーのポイント>

世界経済、欧州危機、地政学から見た米国の新たな勢力均衡、中国など新興国市場の行方、国際金融市場、為替、資源エネルギー、ヘッジファンドの動向などについて、総合的に世界の流れを読み解きます。そのうえで、「マーケット・サイクル」から、次のトレンドビジネス・チャンス、資産保全の在り方について考えます。

1.21世紀の最初の10年

(1)IT革命と米国「国益委員会」 報告書 (2000年7月)
(2)CIA 「人口動態からみた長期的地政学」 報告書 (2001年7月)
    ・各国の人口動態から経済成長と地政学的リスクを予想
(3)先進諸国G7:人口減少と高齢化
(4)中国:今後20年で高齢化問題に直面
(5)米国のみが先進国の中で人口増加と経済成長を持続し、軍事力の優位を保つ
    ・中国、ロシアの民主化
    ・イスラム圏の民主化

2.21世紀の次の10年 

(1)1989年から始まったグローバル化の巻き戻し(Demondialization)
    ・米 「テロとの戦い」終了から勢力均衡のパラダイムシフトへ
    ・欧州危機と引きずるユーロ問題
    ・新興国市場BRICSの今後
    ・フロンティア市場(イスラム圏、アフリカ大陸)はどうなるか
    ・日本は復興チャンスを活かせるか
(2)新たな勢力均衡、為替、資源エネルギー、核問題

3.次のトレンドとチャンス

(1)マーケット・サイクルとは
(2)投資機会と資産保全の考え方
    ・資産分散の考え方: 通貨、株式、債券、投信など
    ・運用戦略の考え方: ヘッジファンドや代替投資
(3)いつ、どのように始めるか
    ・ポートフォリオの考え方
    ・運用者を見極める目利きになろう
(4)資産保全のための心得
    ・減らさないためにリスク・バジェットを知ろう
    ・低相関、アルファ、絶対値の収益
    ・ゆっくり歩く者は遠くまで進む

講師

株式会社SAIL 代表取締役 大井幸子氏

大井 幸子 株式会社SAIL 代表取締役

【プロフィール】
国際金融のスペシャリスト。世界的な大手投資銀行や格付け会社を経て、
ウォール街で鍛えられた金融のプロとして数多くの実績を持つ。
国際金融情報専門会社SAIL の代表取締役社長。文教大学国際学部非常勤講師。
慶應義塾大学大学院経済学科研究博士課程終了。フルブライト奨学生としてスミス・カレッジとジョンズ・ホプキンズ大学院高等国際問題研究所に留学。NHK ラジオ深夜便「マーケットリポート」を担当した。

【経歴】

1981 年 慶応大学法学部政治学科卒業
1983 年 同大学院経済学研究科修士課程終了
1985 年 フルブライト奨学生としてスミス・カレッジ、ジョンズ・ホプキンズ大学院高等国際問題研究所(SAIS)に留学
1987 年 慶応大学大学院経済学研究科博士課程終了後、明治生命保険国際投資部勤務
1989 年 格付け機関ムーディーズ(ニューヨーク本社)へ転職
以後、ニューヨークにてリーマン・ブラザーズ、キダー・ピーボディにて債券調査・営業を担当
2001 年 Strategic Alternative Investment Logistics (SAIL),LLC をニューヨークに設立
ヘッジファンドを中心としたオルタナティブ投資に関し日本の機関投資家向けにコンサルティング、情報提供を行う
2007 年 スイス大手プライベート・バンクUnion Bancaire Privee (UBP)東京支店、営業戦略取締役
2009 年 東京にて(株)SAIL 代表取締役。日米の金融、政治経済面で幅広い人脈を持ち、国際金融スペシャリストとして活躍中
【著書】
『ヘッジファンドで増やす時代』 (共著) 東洋経済新報社、2005 年
『ウォール街から日本経済お見通し』 あ・うん、2005 年
『ウォール街のマネー・エリートたち:ヘッジファンドを動かす人びと』 日本経済新聞社、2004 年
『魂の求める仕事をしよう:ニューヨーク発よいキャリアの築き方』 太陽企画出版、2001 年
『ヘッジファンドで拡大する私募金融市場』 東洋経済新報社、1999 年
『アメリカの一人勝ちを許すな:日本に何が欠けているのか』 太陽企画出版、1999 年